ギャンブル依存症

『とらわれている』にとらわれる

2025年08月19日
ギャンブルをやめて、いろんなことに気づけるようになってきた。 「とらわれ」という言葉を知った。 「子どもの頃の記憶にとらわれていた」 「過去の失敗にとらわれていた」 「承認欲求にとらわれていた」 「孤独や不安にとらわれていた」って。 気づくことは、すごく大切な一歩。 ギャンブルをやめている日々の中で「とらわれていた自分」に気づいたあと、こんなふうに感じることもないだろうか。 「まだ自分、こんなことにとらわれてる。ダメな自分にイライラする」 「どうでもいいことに、すごい気にしてしまって本当イヤ」 「いつまで同じことを考えてるんだろう」 「こんな自分、情けない」 とらわれていたことに気づいた自分が、今度はその「とらわれ」にとらわれてしまう。 そんな感情が、ギャンブル以上に苦しくなることがある。 まるで堂々巡りのように、ぐるぐる思考が止まらなくなる。 「とらわれ」が新しい「とらわれ」を作り出す。 それに気づいたからといって、すぐに簡単に解決できるものではない。 ずっと抱えてきた思考や感情なんだから、そう簡単に消えてくれないのは当たり前。 ただ、気づけただけでも十分すごい。 ひとつずつ絡まった「糸」をほどくように、ゆっくり丁寧にマイペース。 自分の内側を見ようとすることは大事だけど、見すぎると息が詰まる。 そんなときは外の空気を吸いにいこう。手を動かす。体を動かす。太陽の光を浴びる。人と話す。 何かを「感じる」だけで、思考は少し緩む。 今日も、あなたにとってやさしい時間が流れますように。 考えすぎている自分にも、ちょっとやさしくできますように。